ステップ0流れを線でつなぐ
🎯 このステップの目標いちばん最初に金額の計算は出てきません。原価がどこからどこへ流れるかだけをつかみます。
- 直接費(直接材料費・直接労務費・直接経費)は仕掛品へ直行することを覚える
- 間接費(間接材料費・間接労務費・間接経費)はいったん製造間接費に集まることを覚える
- 製造間接費 → 仕掛品 → 製品 → 売上原価 という最後までの道すじをつかむ
使い方:右側の○から、つながる先の○へドラッグして線を引いてください(スマホは指でなぞります)。
引いた線をクリックすると、その線だけを消せます(1本ずつ直せます)。全部で9本の線が引けます。
引いた線をクリックすると、その線だけを消せます(1本ずつ直せます)。全部で9本の線が引けます。
材料
当月消費額160,000
直接材料費120,000
間接材料費40,000
労務費
当月消費額240,000
直接労務費180,000
間接労務費60,000
経費
当月消費額120,000
直接経費30,000
間接経費90,000
仕掛品
材料120,000
労務費180,000
経費30,000
製造間接費190,000
製品(完成)470,000
月末有高50,000
製造間接費
材料40,000
労務費60,000
経費90,000
仕掛品(配賦)190,000
製品
仕掛品470,000
売上原価400,000
月末有高70,000
売上原価
製品400,000
正しい線誤った線結べていない線(解答表示時)
📌 覚えるのは「2つの道」だけ
【道その1】直接費 → 仕掛品へ直行
直接材料費・直接労務費・直接経費は、どの製品にいくらかかったか分かるので、そのまま仕掛品へ。
【道その2】間接費 → 製造間接費 → 仕掛品
間接材料費・間接労務費・間接経費は、どの製品の分か個別に分からないので、いったん製造間接費に集めてから、まとめて仕掛品へ配賦します。
【その先は一本道】
仕掛品 → 製品 → 売上原価
直接材料費・直接労務費・直接経費は、どの製品にいくらかかったか分かるので、そのまま仕掛品へ。
【道その2】間接費 → 製造間接費 → 仕掛品
間接材料費・間接労務費・間接経費は、どの製品の分か個別に分からないので、いったん製造間接費に集めてから、まとめて仕掛品へ配賦します。
【その先は一本道】
仕掛品 → 製品 → 売上原価
ここが要点:材料・労務費・経費は、それぞれが直接費と間接費の2つに枝分かれします。そして枝分かれした先が違うだけで、最後はどちらも仕掛品に合流します。
この「枝分かれして、また合流する」形さえ頭に入れば、勘定連絡図の骨格はつかめたことになります。次のレベル1では、この流れに金額を入れていきます。
この「枝分かれして、また合流する」形さえ頭に入れば、勘定連絡図の骨格はつかめたことになります。次のレベル1では、この流れに金額を入れていきます。
レベル1原価の流れをたどる
🎯 このレベルの目標はじめて学ぶ人向けまずはここから始めてください。
- 原価が 材料・労務費・経費 → 仕掛品/製造間接費 → 製品 → 売上原価 と流れることを覚える
- 直接費は仕掛品へ直行、間接費は製造間接費を経由する違いをつかむ
- ある勘定の貸方が、次の勘定の借方になる「受け渡し」を目で追えるようにする
【資料】月初有高はいずれもゼロである。
- 材料の消費額 … 直接材料費 120,000円/間接材料費 40,000円
- 労務費の消費額 … 直接労務費 180,000円/間接労務費 60,000円
- 経費の消費額 … 直接経費 30,000円/間接経費 90,000円
- 当月完成した製品の製造原価 … 470,000円
- 当月販売した製品の製造原価 … 400,000円
やることは2つです。
① 線をつなぐ:勘定の右にある○から、流れる先の○へドラッグします。引いた線をクリックすると、その線だけを消せます(全部消すときは「線をすべて消す」)。
② 空欄を埋める:勘定科目(プルダウン)と金額を記入します。ある勘定の貸方に書いた金額は、つないだ先の勘定の借方に同じ金額で現れます。
① 線をつなぐ:勘定の右にある○から、流れる先の○へドラッグします。引いた線をクリックすると、その線だけを消せます(全部消すときは「線をすべて消す」)。
② 空欄を埋める:勘定科目(プルダウン)と金額を記入します。ある勘定の貸方に書いた金額は、つないだ先の勘定の借方に同じ金額で現れます。
材料
当月消費額160,000
直接材料費
間接材料費
労務費
当月消費額240,000
直接労務費
間接労務費
経費
当月消費額120,000
直接経費
間接経費
仕掛品
製造間接費
製品
売上原価
正しい線誤った線結べていない線(解答表示時)
📌 3つのステップで考える
① 直接費と間接費に振り分ける
直接費=120,000+180,000+30,000=330,000円 → 仕掛品へ直行
間接費=40,000+60,000+90,000=190,000円 → いったん製造間接費へ
② 製造間接費を仕掛品へ配賦する
集まった190,000円をそのまま仕掛品へ。製造間接費の残高はゼロになります。
③ 仕掛品 → 製品 → 売上原価
仕掛品=330,000+190,000=520,000 → 完成470,000 → 月末仕掛品 50,000円
製品=470,000 → 売上原価400,000 → 月末製品 70,000円
直接費=120,000+180,000+30,000=330,000円 → 仕掛品へ直行
間接費=40,000+60,000+90,000=190,000円 → いったん製造間接費へ
② 製造間接費を仕掛品へ配賦する
集まった190,000円をそのまま仕掛品へ。製造間接費の残高はゼロになります。
③ 仕掛品 → 製品 → 売上原価
仕掛品=330,000+190,000=520,000 → 完成470,000 → 月末仕掛品 50,000円
製品=470,000 → 売上原価400,000 → 月末製品 70,000円
ここが要点:勘定連絡図では、ある勘定の貸方が、矢印の先の勘定の借方になって続いていきます。たとえば材料の貸方120,000円は、そのまま仕掛品の借方に「材料 120,000」として現れます。この「バトンの受け渡し」を目で追えるようになれば、勘定連絡図は読めたも同然です。
また、各段階で必ず「残る分」がある点も押さえましょう。完成しなかった分が月末仕掛品、売れなかった分が月末製品です。
また、各段階で必ず「残る分」がある点も押さえましょう。完成しなかった分が月末仕掛品、売れなかった分が月末製品です。
レベル2金額を逆算する
🎯 このレベルの目標レベル1を解けたら流れが分かった人が次に進む段階です。
- 月初・月末の在庫がある場合の計算に慣れる
- 「月初 + 当月投入 − 月末 = 次へ流す額」の式で、分からない金額を逆算できるようにする
- 仕掛品の完成額が、そのまま製品の当月投入になるつなぎ目を理解する
【資料】
- 月初有高 … 仕掛品 45,000円/製品 60,000円
- 材料の消費額 … 直接材料費 210,000円/間接材料費 55,000円
- 労務費の消費額 … 直接労務費 260,000円/間接労務費 85,000円
- 経費の消費額 … 直接経費 40,000円/間接経費 100,000円
- 月末有高 … 仕掛品 52,000円/製品 78,000円
- 製造間接費は当月の実際発生額をそのまま配賦している。
やることは2つです。
① 線をつなぐ:勘定の右にある○から、流れる先の○へドラッグします。引いた線をクリックすると、その線だけを消せます(全部消すときは「線をすべて消す」)。
② 空欄を埋める:勘定科目(プルダウン)と金額を記入します。ある勘定の貸方に書いた金額は、つないだ先の勘定の借方に同じ金額で現れます。
① 線をつなぐ:勘定の右にある○から、流れる先の○へドラッグします。引いた線をクリックすると、その線だけを消せます(全部消すときは「線をすべて消す」)。
② 空欄を埋める:勘定科目(プルダウン)と金額を記入します。ある勘定の貸方に書いた金額は、つないだ先の勘定の借方に同じ金額で現れます。
材料
当月消費額265,000
直接材料費
間接材料費
労務費
当月消費額345,000
直接労務費
間接労務費
経費
当月消費額140,000
直接経費
間接経費
仕掛品
月初有高45,000
月末有高52,000
製造間接費
製品
月初有高60,000
月末有高78,000
売上原価
正しい線誤った線結べていない線(解答表示時)
📌 「月初+投入−月末」で逆算する
① 直接費と間接費を集計
直接費=210,000+260,000+40,000=510,000円
間接費=55,000+85,000+100,000=240,000円(=配賦額)
② 仕掛品で完成品原価を逆算
月初45,000 + 投入(510,000+240,000=750,000)= 795,000
795,000 − 月末52,000 = 完成 743,000円
③ 製品で売上原価を逆算
月初60,000 + 完成743,000 = 803,000
803,000 − 月末78,000 = 売上原価 725,000円
直接費=210,000+260,000+40,000=510,000円
間接費=55,000+85,000+100,000=240,000円(=配賦額)
② 仕掛品で完成品原価を逆算
月初45,000 + 投入(510,000+240,000=750,000)= 795,000
795,000 − 月末52,000 = 完成 743,000円
③ 製品で売上原価を逆算
月初60,000 + 完成743,000 = 803,000
803,000 − 月末78,000 = 売上原価 725,000円
| 勘定 | 月初 | 当月投入 | 合計 | 月末 | 次へ流す額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 仕掛品 | 45,000 | 750,000 | 795,000 | 52,000 | 743,000 |
| 製品 | 60,000 | 743,000 | 803,000 | 78,000 | 725,000 |
ここが要点:仕掛品でも製品でも、使う式はまったく同じです。月初 + 当月投入 − 月末 = 次へ流す額。
そして仕掛品の「次へ流す額(完成)」が、そのまま製品の「当月投入」になる——ここが連絡図のつなぎ目です。数字が1つ分かれば芋づる式に他も求まるので、どこから手をつけられるかを探すのが解法のコツです。
そして仕掛品の「次へ流す額(完成)」が、そのまま製品の「当月投入」になる——ここが連絡図のつなぎ目です。数字が1つ分かれば芋づる式に他も求まるので、どこから手をつけられるかを探すのが解法のコツです。
レベル3予定配賦と配賦差異
🎯 このレベルの目標試験対策の仕上げ2級の山場です。レベル1・2を確実に解けてから挑戦してください。
- 仕掛品へ流れるのは実際額ではなく予定配賦額であることを理解する
- 予定額と実際額の差=配賦差異を計算し、有利/不利を判定できるようにする
- 差異を売上原価に加減して最終的な金額を求められるようにする
【資料】
- 月初有高 … 仕掛品 68,000円/製品 95,000円
- 直接費(直接材料費・直接労務費・直接経費の合計) … 430,000円
- 製造間接費の予定配賦率 … 直接作業時間1時間あたり 250円
- 当月の実際直接作業時間 … 1,200時間
- 製造間接費の実際発生額 … 312,000円
- 月末有高 … 仕掛品 63,000円/製品 110,000円
- 配賦差異は当月の売上原価に賦課する。
やることは2つです。
① 線をつなぐ:勘定の右にある○から、流れる先の○へドラッグします。引いた線をクリックすると、その線だけを消せます(全部消すときは「線をすべて消す」)。
② 空欄を埋める:勘定科目(プルダウン)と金額を記入します。ある勘定の貸方に書いた金額は、つないだ先の勘定の借方に同じ金額で現れます。
① 線をつなぐ:勘定の右にある○から、流れる先の○へドラッグします。引いた線をクリックすると、その線だけを消せます(全部消すときは「線をすべて消す」)。
② 空欄を埋める:勘定科目(プルダウン)と金額を記入します。ある勘定の貸方に書いた金額は、つないだ先の勘定の借方に同じ金額で現れます。
直接費(合計)
当月発生額430,000
仕掛品へ
製造間接費
実際発生額312,000
予定配賦
配賦差異
仕掛品
月初有高68,000
月末有高63,000
製造間接費配賦差異
製品
月初有高95,000
月末有高110,000
売上原価
合 計
正しい線誤った線結べていない線(解答表示時)
📌 予定配賦の3ステップ
① 予定配賦額を計算して仕掛品へ流す
250円/時 × 1,200時間 = 300,000円 (仕掛品に入るのは実際額312,000円ではなく、この予定額)
② 配賦差異を求める
予定配賦額 300,000 − 実際発生額 312,000 = △12,000円
予定より実際が多くかかった → 不利差異(借方差異)
③ 完成品・売上原価を計算し、最後に差異を加える
仕掛品:68,000 + 430,000 + 300,000 = 798,000 − 63,000 = 完成 735,000円
製品 :95,000 + 735,000 = 830,000 − 110,000 = 売上原価 720,000円
差異賦課後:720,000 + 12,000 = 732,000円
250円/時 × 1,200時間 = 300,000円 (仕掛品に入るのは実際額312,000円ではなく、この予定額)
② 配賦差異を求める
予定配賦額 300,000 − 実際発生額 312,000 = △12,000円
予定より実際が多くかかった → 不利差異(借方差異)
③ 完成品・売上原価を計算し、最後に差異を加える
仕掛品:68,000 + 430,000 + 300,000 = 798,000 − 63,000 = 完成 735,000円
製品 :95,000 + 735,000 = 830,000 − 110,000 = 売上原価 720,000円
差異賦課後:720,000 + 12,000 = 732,000円
🔍 有利差異・不利差異の見分け方
| 不利差異(借方差異) | 有利差異(貸方差異) | |
|---|---|---|
| 大小関係 | 予定配賦額 < 実際発生額 | 予定配賦額 > 実際発生額 |
| 意味 | 思ったよりかかった | 思ったより安く済んだ |
| 売上原価 | 加算する(+) | 減算する(−) |
| 本問 | 300,000<312,000 → 該当 | — |
ここが要点:レベル1・2との違いは、仕掛品に入る製造間接費が「実際額」ではなく「予定額」になることだけです。実際額との差は製造間接費配賦差異という別の箱に落ち、最後に売上原価で精算されます。
なぜ予定を使うのかというと、実際額は月末にならないと確定せず、それを待っていては原価計算が遅れてしまうからです。「早く計算するために予定を使い、ズレは後で調整する」——この発想が予定配賦の本質です。
なぜ予定を使うのかというと、実際額は月末にならないと確定せず、それを待っていては原価計算が遅れてしまうからです。「早く計算するために予定を使い、ズレは後で調整する」——この発想が予定配賦の本質です。